井口進の沖縄スタジオ計画

FenderのThe Twin（赤ノブ）80年代中頃の物。


















友人から『調子悪いけど・・・・使って』と言われ、オープン当初からスタジオに置いてあったギターアンプ。

しかし、ギターを繋いでみても音は出ない。・・・・確かに調子悪い。
一応、目で見て直せる範囲なら・・・・と、裏側を見てみると・・・・


















・・・・真空管（パワー管）が割れてる。・・・・鳴るわけねぇな。（笑）

『新品に差し替えて直るなら・・・・』って事で、型番を見てみるとGT6L6Bと書いてある。

がしかし、このGT6L6BのBの付いたヤツ、いくらネットで調べてもなかなか見つからず、数ヶ月が経過し、忘れかけていたところ・・・・。

最近になってまた、ふと思い出し、ネットで調べてみたが、やっぱり入手法が判らない。

んで、思いたったが吉日で、チューブメーカーにダメ元のメールを入れてみた。

そしたら、なんとも丁寧な回答で、一気に解決。
『GT6L6Bは赤、白、青の３種類があり、現在は6L6Rと言う型番に変わっているうえ、色による識別は無くなり、1~10番までの数字でキャラクター分けをしている』のだそうだ。（見つからなくて当たり前だった）因みに5番を奨めてくれた。（多分、スタンダードなセッティング）

更にいくつか説明があり、購入法まで、親切に。
説明はありがたいが、回路の仕組み上、割れた１本ではなくて、『パワー管はすべて交換して下さい』と書いてある。

専門的な知識は無いがプッシュプル回路だというのは判っていたので２本かな？と思っていたが、４本だった。


















寄付してくれた友達の事も考えつつ、GT6L6Rを注文し、それが届いたので、やっとアンプも陽の目を見る事に・・・・

さっそく取り付けてみた。


















パワーON、しばらく暖気運転してボリュームを上げてみると・・・・軽くノイズが出たので、大丈夫そうな予感。

テスターを見ながらバイアス調整とバランス調整を済ませ、ギターを繋ぐ。

んでもって、Gあたりのコードを引いてみる。グワ〜〜ン！鳴った！！


















一瞬、笑顔になったが、余韻のあたりで、ブリブリいっている。もう一度鳴らしてみる。・・・・やっぱり、ブリブリいってる。これだとまだ使い物にならない。

直感で・・・・『プリアンプ、おかしいかも・・・・』
へたった真空管から出るブリブリ、チリチリの様な気がする・・・・でもプリ管は７本もある・・・・

・・・・プリ管をすべて交換したとしても、何か別の問題が出そうな悪い予感がしてきた。

・・・・深追いすべきか、諦めるべきか・・・・ン〜〜しばらく考えようかな〜。でも簡単に諦めるわけにもいかないしな〜

ただより高い物はないというが、このアンプ、もしかして・・・・